形の悪い爪でも大丈夫!毎日の「育爪」習慣で縦長の美しい爪に【理論編】

形の悪い爪でも大丈夫!毎日の「育爪」習慣で縦長の美しい爪に【理論編】

指をほっそりと美しく見せてくれる、縦長でピンク色の部分が長い爪に憧れた人は多いはず。
でも、自分の爪が小さかったり、先端が扇型に広がっていたり、爪の形に自信が持てなくて爪のおしゃれなんか無理だと初めからあきらめてしまっていませんか?
実は、正しいケアの習慣を身に着け、毎日続けていくことで、誰もがそんな美しい爪を目指すことができます。
今回は、誰でも爪の形を変えていける理由についてご説明します。

形の悪い爪でも大丈夫。毎日の育爪習慣で縦長の美しい爪に。

遺伝をはじめとするさまざまな要因により、一人一人の爪はとても個性豊か。まるで貝殻のように先端が広がっていたり、爪が薄くて気づかないうちに先端が欠けてしまったり。そんな、お悩みの多い爪でも、きちんとお手入れをしていくことでしっかり育ち、爪の「見え方」が変わってきます。

最近よく耳にする「育爪」という言葉は、ネイリストの嶋田美津惠先生が考案し、提唱している、爪を美しく育てる方法です。嶋田先生のサロンでは、人気のジェルネイルもカラーリングも一切行わず、素の爪、「素爪」をケアすることのみを実践されているそうです。

ここでは、嶋田先生の提唱する「育爪」の技術も含めて、美しい爪を目指すための方法を紹介していきます。

爪の形が変わる理由


爪のピンク色の部分をネイルベッドといいます。
爪の形が悪い、と悩んでいる方は、ほとんどがピンク色の部分が、指先のてっぺんより下の位置にあるのではないでしょうか。ピンク色の部分が短いことで、爪が横長にみえて形が悪くなってしまっています。一方で、爪が縦長できれいな人の多くが、ピンク色の部分が指先のてっぺんと同じくらいまで来ています。
この、ピンク色の部分の形が爪の印象にはとても大切です。

さい

アクリルの付け爪であるスカルプチュアに、バーチャルフレンチというテクニックがあります。これは、ピンク色のパウダーを使ってネイルベッドを実際より長く作り、その先にホワイトのパウダーで爪の白い部分(フリーエッジ)を作ることで、爪を縦長に見せるテクニックです。
つまり、ネイルベッドを少しでも長く見せることが、爪の形を変える最大の方法です。
それでは、どうすればネイルベッドを長く見せることができるのでしょうか。

ネイルベッドを伸ばす方法


ネイルベッドを長くするには、皮膚と爪の接触している部分を長くする必要があります。
このために必要なことは爪を長く伸ばすこと、特に爪のサイドの部分を伸ばすことです。最近のネイルは少し深めのラウンドやオーバルがトレンドですので、ネイルベッドの形に合わせて爪の形を丸く整えている方が多いかと思うのですが、少し我慢して、爪の横の部分を伸ばすようにしてみてください。
形的には、スクエアオフ、サイドの部分があるラウンドで、嶋田先生の提唱されている「アークスクエア」という形は、ラウンドに含まれます。それぞれの爪の形は「スクエアオフ」「ラウンド」「アークスクエア」等のキーワードで検索すれば見つかると思います。

サイドの部分があることで、爪の先端から見た時のカーブが爪の弾力でUの字形になり、爪と皮膚の設置面積が増えていきます。これにより、扇型に広がりがちな爪も、縦長に修正されていきます。爪が横の部分までしっかり残っているのと、爪が皮膚から離れた場所からオーバル型に削られているのと、どちらが皮膚にしっかり接着しやすいか、これは想像しただけで理解しやすいと思います。
こうして、爪を皮膚に密着させながら伸ばしていくことで、爪を支えるために、爪の裏の皮膚が爪に合わせてオーバル型に少しずつ伸びていきます。これをハイポニキュウムと呼びます。この部分は、特にスカルプチュアなどを長く続けている人にはしっかり伸びてきて、まるでバーチャルフレンチをしたように、指のてっぺん近くまでネイルベッドが伸びてきます。

余談ですが、サイドの部分を含めた爪全体のカーブのことをCカーブといい、スカルプチュアが硬化する前に指に合わせた太さの棒を使って形を付けたりします。ただ、自然の爪の形以上に人口爪でカーブを付けてしまうと、不快感やネイルベッドの剥離などにもつながるため、やりすぎもまたNGということですね。

ハイポニキュウムを育てよう


長い間長い爪を続けて、伸びてきたハイポニキュウムはとてもしっかりして、事故などで爪が折れるととても痛いです。また、ハイポニキュウムがあることで爪とネイルベッドの間は盛り上がってふさがれた状態になり、爪と指の間に汚れが入ってしまうというようなこともほとんどなくなり、いつも美しい指先でいることができます。
こうなると、どこまでがネイルベッドで、どこからがハイポニキュウムかという区別も難しく、見た目にも実質的にもネイルベッドが長くなったといって問題ない状態になります。

ただ、でき始めたばかりのハイポニキュウムはとても柔らかく、ちょっとした刺激でもすぐにはがれてなくなってしまいます。なるべく爪とハイポニキュウムがくっついている状態を保つ必要があるため、ハイポニキュウムを育てるためには、ようじや針、ネイルブラシなどを使った指と爪の間の汚れの掃除は行わないほうが良いです。

朝晩の洗顔のタイミングで、洗顔するときと同じ要領でたっぷりと泡立てた洗顔料やせっけんを使って、手も一緒に洗う習慣をつけましょう。爪の間は、ブラシなどを使わずに、手のひらに取った泡に爪を立てて往復させることで洗っていきましょう。もちろん、感染対策のために帰宅時にしっかり手を洗う習慣のある方は、その際に泡をしっかり立てて、同じように手を洗うことでもOKです。

いかがでしたでしょうか。正しいアプローチをすれば、誰でも爪の形を変えていけます。
次回は、爪の伸ばし方についてご紹介していきます。

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